Dr.SANTAの物流コンサルティングを導入したお客様に、その導入効果などについてインタビューしました。

今回は大阪で100円均一商品の企画製造販売を行っている株式会社モリトク　森社長・森専務へ直接お話をお伺いしました。

株式会社モリトク様について

―まず最初に、御社についてお聞かせください。

当社は昭和43年頃に設立した会社です。
最初は父が立ち上げ、7年前引き継ぎました。
今は主に100円均一ショップへ提供する商品の企画、製造、販売を行っています。

―具体的にはどのような商品ですか？

100円ショップにある食品以外の広範囲に渡る商品を取り扱っています。

※1,000アイテムを超える品揃えと迅速な供給体制で、日本の生活を支えています。

物流体制と、事業における物流の位置付けについて

―御社の物流体制と、事業における物流の位置付けについてお聞かせください。

本社と第二倉庫が隣接しています。
それに加え、委託倉庫があります。
配送先は、北海道から沖縄まで、全国の100円ショップのお客様です。

本社に隣接している第二倉庫。

―御社にとって物流とはどんなものでしょう？

「全て」と言ってもいいぐらいのものです。

重要です。事業上必要な要素は、商品力、商品の単価等色々ありますが、お客様が必要とするものを必要な時に必要なだけ届けるということは非常に重要です。

コンサルティング前の状況

―Dr.SANTAに依頼する前は、どのように物流体制を構築し運用していましたか？

特に意識もせず、何もしていませんでした。
物流の専門家も社内におりませんので、仲良くしていただいている他社様に見学させて頂くなど、自分たちなりに考えて、素人が素人なりに行っていただけでした。

―自分たちで構築した物流で失敗したことは？

たくさんあります。
欠品が多かった、誤出荷も多かった、納期遅れも多かった。

導入の経緯

―物流コンサルティングというサービスに興味をもった理由を教えてください。

システム会社さんから「あまりにも物流がなっていないので、一度物流コンサルタントを入れてはどうか」と提案を受けたのが切っ掛けです。それまでは物流コンサルタントはうさんくさいと思っていました。
そのときにDr.SANTAを紹介されました。

ただ、自分たちでもしっかりと検討をしたかったため、同時に他の物流コンサルタントを探しました。
Dr.SANTAの他に銀行系のコンサルなど、３社に絞り込みました。
提案を見比べた結果、Dr.SANTAに決めました。

Dr.SANTAに決めた理由

―なぜDr.SANTAに決めましたか？

銀行系は資料は確かに凄かった、しかし、いまいちピンとこなかった。
それでDr.SANTAにしてみました。

―「ピンとこない」とは具体的に言うと？

一番大きなところは、規模感。
銀行系のコンサルタントは、チームで担当してくれます。
物流以外にも改善したい事項があるのであれば良いかもしれないが、
うちはとにかく物流を改善したかったので、それだけやってもらうなら専門コンサルが良いと考えました。

コスト面について

―コンサルティング費用は小さくない負担と思いますが、この点についてはご契約時どのように思われましたか？

やはりコンサルタント導入はコストがネックになります。
しかし当時、既に自分たちだけでやるのは限界に来ていました。
日々自分たちが疲れている中で、さらに物流改善までできない。
そんな状況下でコンサルタント導入は必須事項で、コスト負担はやむを得ないと判断しました。

また、お金を使うということで自分たちに「物流改善をやらなければいけない」という意識付けをしたい意図がありました。

そうじゃないと、日々の業務で忙しいので改善なんてできません。

それで、やってみて合わなかったらやめればいいはなしで。

で、やってみたら思いの外、お客さんが見てもびっくりするぐらい改善が早かったので続けることにしました。
改善すると、また今まで見えていなかったところまで見えてくる。改善というのは終わりが無いもの。
今後も改善取り組みを続けていきたいと思っています。

導入効果と改善への取り組み内容

―Dr.SANTAとコンサルを契約したのはいつ頃からでしょうか？

2008年の12月。２年ほど継続してお願いしています。

―導入してどのような効果が上がりましたか？

効果はたくさんあります。
まず、パッと見、倉庫が綺麗になりました。
お客さんから見ても、倉庫が綺麗に整理されているのと汚いのでは、全然印象が違う。
営業時、説明の説得力も変わってくる。汚いところでやっていても出荷能力があるのか疑問に思われ、説得力がありません。

整理されているということは、きちんと管理されているということ。

本社倉庫内の様子：きちんと整理されており、効率的なレイアウトになっている。

また、ピッキングし梱包してお客さんに発送するときの精度と速度が格段にあがりました。
間違い発生率が、一桁変わった。
お客さんがびっくりするぐらい変わりました。

速度的な面であれば、前は２日かかっていた出荷量を１日で出せるイメージ。
格段に早くなっている。

営業は経験してきたが、物流は経験したことがなかった。
せっかく営業で獲得した仕事も、出荷がきちんとできていないとだめになる。

丁度出荷する物量が伸びている時に入ってもらって良かった。
Dr.SANTAに入ってもらわなければ、物量を伸ばすことはできなかった。

出荷速度も取り扱える物量も上がっているので、Dr.SANTAのコンサルタント費用は充分に元をとっています。

―在庫管理はどうですか？

それまで発生していた「売れ筋商品が欠品する」という事態は、格段に減りました。

―運賃面では？

先生に指導いただいた2ステップの運賃交渉の仕方が功を奏し、削減できています。

Dr.SANTAの良い点

―Dr.SANTAのコンサルティングで、良いと思う所はどんな所でしょうか？

細かくフォローしてくれる。
状況上こちらがどうしても対応出来ない時がありますが、こまめにフォローしてくれます。

自分たちのような日々の仕事に追われ何処から手を付けたらいいのか分からなかった企業でもできたのは、極め細やかなフォローがあるから。
実際体験しないとわからないと思いますが、おそらく他社のコンサルではやってくれないと思います。

―極め細やかなフォローというと、具体的には？

例えば、宿題を出されます。
僕らが悪い生徒で、宿題をやっていなかったら、答えを送ってくれます。

宿題はきちんと自分でやったほうがいいんでしょうけど、助けてくれます。

それを見てうちも反省するわけですね。

外部の物流コンサルタントを活用するコツ

―外部の物流コンサルタントを活用するコツがあればお聞かせください。

身をゆだねること。
やっていただく以上は信用する。
いまいち信用せずに反発するひともいるかと思いますが、それでは意味が無いと思います。効果半減。

問題がわかっても、改善の対応をしなかったら何の意味もない。
専門家から指摘されていることをとりあえずやってみる。
その上で、相性が合わなかったら変えれば良い。

Dr.SANTAが向いていると思う会社

―Dr.SANTAの物流改善コンサルティングは、どんな会社に向いていると思いますか？

物流がイケていない会社。
ありとあらゆる「物流に悩みを抱えている会社」は対応できると思います。

一番お薦めなのは、物流が全然だめな会社。
１０段階評価で、１か２ぐらいのところ。

―ちなみに御社は何段階ぐらいですか？

最初は最低の「１」だった。それが今は「５～６」にまで引き上げられた感触。

今後期待すること

―今後Dr.SANTAに期待することをお聞かせください。

今までどおり、見捨てずに付き合ってください。
今後も改善を続けていきたいと思っています。

お忙しい中ありがとうございました。

左：Dr.SANTA（平野太三）、中央：森社長、右：森専務

―お忙しい中取材のご協力、誠にありがとうございました。

（取材日：2011年2月1日／取材者：ライター上田）

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