在庫問題の発生原因
2011年5月20日
今までは、小集団活動(部門単位での改善活動)で発注部署が知恵を絞って発注方法を見直していた。
しかし、本質的には他部門がからむ問題が非常に多く、抜本的な対策ができていないのが現状ではないだろうか。
例えば、「在庫金額の削減」をテーマに取り組んだ時、出荷数が少ない商品の発注数を少なくしようとすると、発注ロットが小さくなるため仕入単価が高くなる。
そうなると、経営者や営業部門から大きなクレームが出る。
それでは、出荷数が少ない商品を廃番にすれば良いと提案をすると、少しでも売上に貢献できる商品は廃番にできないと言われる。
この様な問題を解決するためには、全社で発注ルールを見直さなければならないのであるが、「発注方法は発注担当の仕事でしょ!」と丸投げにされる。
この発注ルールの見直しができていないことが一番の原因と言える。
また、「在庫精度が悪い」「在庫分析ができていない」「在庫過剰による物流コストの増加分の可視化ができていない」「在庫目標が無い」ことも挙げられる。
このコラムは大塚商会様のERPナビにて連載中のコラムを並行掲載しているものです。
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