Dr.SANTAの物流改善センター

Dr.SANTAの物流コンサルティングのWebサイトです。物流改善・コストダウンならお任せください。

HOMEサービスコンサルタント紹介物流改善情報館会社概要 初回分析・改善提案(30万円相当)が無料。交通宿泊費のみのご負担でお伺い致します。
HOME > 物流改善情報館 > 【物流作業改革】第45回 物流作業効率の向上

物流改善情報館

【物流作業改革】第45回 物流作業効率の向上

2013年5月6日

物流作業効率を向上させるためには、物流作業を分解してその作業単位で改善を検討する方法が望ましい。今回はピッキングを例に挙げて物流作業効率向上の手順を解説したい。
045物流作業効率の向上.jpg
まず、ピッキング作業を作業単位で分解すると、「1.ピッキング順序の選定」「2.歩く」「3.探す」「4.取る」「5.品名をチェックする」「6.出荷エリアに移動する」に分けることが出来る。作業単位に分けるメリットは、範囲をせばめることにより、具体的に検討できることにある。
歩く時間を短縮させるためには、?歩くスピードをあげる、?歩く距離を短縮する、?待つ時間を短縮する、が考えられる。これら3つに対する改善策は大きく違う。「?歩くスピードをあげる」を実現させるためには、ピッカーの意欲を向上させる方法を考える必要がある。一般的には、評価制度をうまく活用(No39で解説済み)することで、「作業を早くしたい」という意欲が芽生え、その結果としてスピードアップにつながるのである。「?歩く距離を短縮する」「?待つ時間を短縮する」には、倉庫レイアウトが非常に重要になる。よく出荷される品物は、出荷場の近くに配置することで、かなりの短縮が図れる。また、通路が狭いとすれ違い、追い越しができないため待つ時間が増える。通路に行き止まりがあれば、戻る時間がかかる。このテーマは次回詳細に解説する。
探す時間を短縮させるためには、商品の在る場所の表示方法が重要になる。表示板が小さい(見づらい)・場所が暗いという環境であれば、その商品を探し当てる時間が長くなる傾向にある。
取る時間を短縮させるためには、商品の置き場所が重要になる。高いところに品物を置けば、踏み台を取りに行かなければ取れない。ダンボールの開梱状態が悪ければ、取り出すのに時間がかかる。この様な考え方で、すべての作業単位に改善策を検討すればよい。
また、物流作業にもイレギュラーが発生する。これを排除できれば、作業効率は向上するのである。「ピッキングに行ったが商品が無い」「商品がどこにあるのかわからない」「同じ棚の中で商品が混ざっており選別に時間がかかる」等がその例である。
以上の様に、作業単位を小さくすればするほど、具体的な改善策が出やすくなる。改善時間は、わずか数秒のものもあるかもしれないが、1年間で集計してみると1000時間を超える企業も存在する。是非この手順を参考にして取り組んで欲しい。

このコラムは大塚商会様のERPナビにて連載中のコラムを並行掲載しているものです。

ページTOPへ

セミナーバナー

執筆書籍紹介

新刊のご案内:2014年7月

物流改革の手順(出版文化社)
1,890円


3ヶ月で効果が見え始める物流改善
【現状把握編】
(プロスパー企画)

1,890円

セミナーDVD

物流改善コンサルティングよくある質問Q&A